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カテゴリ:台湾関係書籍( 7 )

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著者 一青 妙(ひとと たえ)は、
台湾屈指の名家「顔家」の長男の父と日本人の母との間に生まれました。
現在日本では、歯科医、女優、エッセイストとして活躍しています。

14歳で父と死別し23歳で母(享年48歳)と死別している
著者が、ある日突然亡き母のお料理レシピを発見し、
台湾料理と家族のことを綴った本です。





私と親しくしている台湾人のお友達は、
ほとんど台湾料理を作ることに対して熱く語る人はいません。笑
何処のお店のあれが美味しいとか、
どこそこの市場のどこのお店が安くておいしいとか・・・・
朝から三食 つまりほとんど外食か外帯(テイクアウト)なのです。

台湾赴任が決まった時に一番期待したのが お料理です。
ご当地の美味しい料理をいくつか覚えたい とワクワクしました。
たぶん周囲の人にもそんな豊富を語った記憶があります。
言葉の壁は不安でしたが、お料理なら何とかなるのでは との期待!
しかし残念ながら知り合った人は上記のような有様で、
本当にがっかりでした。

台湾は大家族制で、土日や行事ごとに家族や親戚が集まって
食事をする習わしなので、もともとは自分の家で作っていたと思うのです。
お友達もお母さんは作ったけど、今は買うほうが安い、と言います。
それに台湾の女性は、ほとんど働いているのですごく忙しい。
高齢になったお母さんは、台所に立つことが困難になってるし、
若い世代は、ほとんど共働きで忙しいという社会現象が原因のようです。

これは日本も同じで、私世代までは、専業主婦でいられたので、
ほとんど食事は家庭で作る事が常識です。
思えば学生時代から、親元を離れた機会にお料理に目覚めたり、
自宅から通っていた友達も、家に招いては数少ないレパートリーの
得意料理をごちそうしてもらった思い出があります。

でも、これからの新家庭は、たいていは共働きということになると思うので、
いつかは日本の家庭料理も衰退してしまうのか心配です。
希望としては 女性ばかりではなく是非男性も参加して
日本の家庭料理を維持してほしいと思います。


本題に戻り・・・・笑
この本には 著者のお母さんが 慣れない台湾生活の中で覚えた
台湾料理のレシピがたくさん載っています!!
こういうの知りたかったのよね~!
著者は、
「時々台湾に来て、懐かしメニューを注文してみるけど
お母さんが作った味とちょっと違う」と言っています。
台湾の高齢者のママたちも、テイクアウトの味に不満なのかも・・・

実際しばらく台湾で生活してみると
日本人の私は、どうしてもなじめない味と香りがあって、
最近ではもっぱら家で和食党になっています。
赴任したばかりのころの 台湾料理を覚えたい! 意欲は下降気味でした。

でもこの本を読んで、また上昇してきました。
日本人の味覚にあった、台湾料理をあと少し覚えたいと思います。


先日少しだけ一時帰国をした際に、子供たちに家ごはんのリクエストを
聞いてみました。
笑ってしまうほど、予想的中!  でも嬉しかった。
何かの方法で、「我が家の家ごはんレシピ」をまとめてみるのも
いいかもしれないと思いました~
by izumi_symphony | 2013-11-18 16:01 | 台湾関係書籍
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街道をゆく40 台湾紀行 司馬遼太郎 朝日文庫

「国家とは何か」をテーマとし台湾を描いた長編旅行記です。
1993、94年に台北 高雄 台東 花連を訪ねた時のものです。

訪れた各地の歴史的悲話や感動シーンは、すでに他の著者も書籍にしているものですが、
司馬遼太郎ならではの世界史に基づいたわかりやすい説明が多くてうれしい。
台湾の史実と日本、世界の歴史の位置関係が明確なので、新たな理解となりました。


当時の総統李登輝は、司馬遼太郎を友達として紹介しています。
この本でも二人の対談が番外編として載せてあります。
そして「誰よりも大陸中国のひとたちに読んでもらいたいと思っている。」と記してあります。


本文の蒋経国(蒋介石の長男)が李登輝を副総統にした経緯の部分。
「蒋家の者が権力を継承する事はない」と宣言し1985年厳戒令を解除しました。
そして「台湾はやがてあなたたち(本島人)のものになる」と発言し、
後継者を歴とした台湾人で穏やかな学者である李登輝氏にした。
「蒋経国は、私としての権力の命数を良く知っていた人で、台湾人の俊才を認めていた」、
またこの事は、「台湾の人々の表情が一挙に穏やかになった」とあります。

蒋経国は、蒋介石の長男でありながらも、時代の変化や国民のために
冷静かつ公平な判断をした英雄ではないのでしょうか。


それから私が特に感動したのは、

著者と同行していたN氏は、台北で生まれた鹿児島県の「湾生」でした。
湾生とは、日本の統治時代に日本人の子として台湾に生まれた人のこと。
旅の途中のある学校の陸上競技場を見るや否や 荷物を放り出し、上着を脱ぎ、トラックに入り走り出した。
どうやら往年の競技場を走る事によって、追憶と言う細胞に酵素を入れようとしているのかもしれなかった。
やがて戻って来てだまって上着をひろった。

人は、詩を言葉だけで書くものではなさそうだということを、ほのかに思わせられた。
by izumi_symphony | 2012-10-28 15:51 | 台湾関係書籍
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日台の「心と心の絆」素晴らしき日本人へ 元台湾総統 李登輝 宝島社

李登輝(りとうき)
日本が台湾を統治した時代の1923年台湾に生まれ、日本語教育を受けました。
旧制台北高校を卒業とともに、京都帝国大学農学部農業経済学科に入学します。
在学中に学徒出陣で陸軍に入隊し、
終戦後1946年台湾に帰り台湾大学に入学しました。
1972年行政院政務委員に就任、
78年台北市長、81年台湾省政府主席
84年台湾副総統、88年蒋経国(蒋介石子息)死去により総統。
その後12年間総統を務める。
台湾の民主化の功績者であり、1996年総統直接選挙を実施し、総統に再選されました。

著者は、「台湾人に生まれた悲哀」を抱きながら多種多様な教育を受けました。
22歳までは徹底した日本教育、戦後4年間は中華民国の大学教育を受け
そして4年間アメリカに留学しました。
その環境の中で、著者は特に「禅」に魅せられ、東洋西洋哲学、文学に深く触れました。
「台湾人に生まれた悲哀」を持った著者は、「日本精神」を培い、
台湾の歴史を変える政治家となったのです。
近年は、松尾芭蕉の「奥の細道」旅行をされた事は、驚きです。

著者は、最近の日本の政治家、若者に苦言を呈しています。当然の事でしょう。
中国と日本との関係を含め 世界の中の日本の未来を心配し激励をしています。
とても感動しました。

台湾を知るには、とても良い書だと思いました。
by izumi_symphony | 2012-10-21 19:36 | 台湾関係書籍
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台湾に生きている「日本」  片倉佳史著 祥伝社新書

実は2009年5月に台中に赴任するときに購入しました。
2009年3月5日初版なので、新刊書だったとは最近知りました。笑
しかし、しばらく活字に触れる事が出来なく、
数ページ読んだだけで、つい最近まで本棚で眠っていました。

先月片倉さんが企画する台北、新竹ツアーに参加し、片倉さんの人柄に触れ
多少申し訳ない気分で読みました。

「おもしろい!!」なぜ数ページで止めていたのかしら・・・・
片倉さんがまるで語りかけてくれているような錯覚で、心地よく読みました。

すでに行った事がある所は、史実を確認できたし、
これから行こうとしている「台東」は、事前知識となりました。

著者が現地の老人たちと様々なところで語り合う場面がありますが、
きっと著者のお人柄と物腰柔らかな語り口が、功を奏しているに違いないと感じました。

著者が宜蘭の飛行場跡を訪ねた時に出会った老人との場面。
今は飛行場が消え去ったが、人々の心に刻まれた戦争体験は消える事はない。
老人は苦労したのは台湾人だけではなく、当時台湾に暮らしていた日本人も同じだったと語っていた。さらに、「人間は同じ苦しみを味わった人とは一生涯、他人ではいられない」と言って恩師と学生時代の名を数人ほど挙げた。老人によれば、この地に生まれ育った日本人との交流は現在も変わることなく続いているという。

正に今、私達日本人が日常的に台湾の人たちから親切にしていただいている源です。
そして国と国がいかなる状況においても、個人レベルでの人と人とのつながりは
永遠に変わる事がないのだと思います。

そして・・・・
人生折り返し地点過ぎてからの海外生活が、ここ台湾で本当に良かったと思うこの頃です。
by izumi_symphony | 2012-10-14 17:19 | 台湾関係書籍
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台湾 日月潭に消えた故郷 
流浪の民サオと日本
坂野徳隆 株式会社ウエッジ

台湾の中心部にある湖、 日月潭は、台湾唯一の湖です。
もとは日潭と月潭の二つの湖があったようです。

日月潭は、日本統治時代アジア最大の発電所建設の為の貯水湖となりました。
その為に、この地にもともと住んでいた原住民のサオ族が居住地を奪われてしまいました。
このサオ族の悲惨な歴史を著者は10年間かけて調査しました。
作者とサオ族の長老との会話や
サオ族伝統の行事に実際に参加した描写はとても興味を引きました。


サオ族が犠牲になった台湾電力会社の完成は、結果的には「工業国台湾」を作る
大切な要となりました。
いつの時代も何処でも発展の陰には犠牲がつきものですが、
サオ族の存在は後世に残すべき史実です。
日本人どころか台湾人も案外知らないようで、そういう意味ではこの本はとても貴重です。


日本でも台湾の観光地としてここ数年日月潭をPRしているようです。
蒋介石が避暑として大変気に入っていたこの地に、
大型リゾートホテルが建てられ、そこも大人気です。

我が家から一時間強で行けるので、今まで何度か行きました。
最初の印象としては、箱根の芦ノ湖に似ている と思いました。笑
土日は観光バスで訪れる中国人の観光地とういう感じです。
しかし、ロープーウェイに乗り、日月譚を上空から見る眺めはとてもきれいです。
今回この本に出会ってサオ族の事を知ったことで、
「マイ台湾紹介スポット」に加えました。
by izumi_symphony | 2012-10-11 10:39 | 台湾関係書籍
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台湾海峡1949 龍應台著 天野健太郎訳  白水社

「台湾関係書籍」のカテゴリの追加をしました。
これまで数冊読み始めたのですが、途中で止めてしまいました。
興味がなかったわけではないのですが。
この「台湾海峡1949」は、知らない言葉や人物が多くてそのたびに、
巻末の注釈やグーグルのお世話になりながら、一気に読み終えました。

集中して読めた理由はふたつ。

作者 龍應台が学識者として歴史記録書を手掛けるきっかけが、
「わが子へ自らの思いを伝えたい」であること。
もう一つは、作者がプロローグで書いていること。
「本書は文学であって、歴史書ではない。私は信じている。
文学だけが、花や果物、線香やろうそくと同じように、
痛みに苦しむ魂に触れる事が出来るのだ、と。
この本がそう、時代に虐げられたすべての人に捧げられる事を、
畏敬と感謝とともに願っている」

作者が、当時の日記や史料をもとに出来る限り直接取材した会話。
60年語る事ができなかった胸の内が、時にはユーモア、ジョークを交えて語られる。


抗日戦終了後、休む間もなく国共内戦に投入され、
最後は国民党軍の撤退とともに台湾へ逃れてきた軍人とその家族たち。
南洋にあった日本軍の捕虜収容所で監視員を務め、
戦後、戦犯として裁かれた台湾人。
たまたま隣の島へ荷物を届けて、海域を封鎖された漁師―。

平和ボケしている私にとって、たった60年前の事だとは思えない。


ニューギニアの捕虜収容所に送られた遊撃隊隊長、李維怐に面会を申し出た時の
李維怐のことば。
  
  戦友はみなラバウルで死んだのに、どうして自分は今日この日までおめおめと
  生きながらえてきたのか、その理由がわかりました。この電話を待つためだったのです。

李維怐は、ラバウルで眠っていた国民党軍抗日戦士の英霊が帰還した後、
台北忠烈で行われた慰霊祭に参加し、民国100年を待たすこの世を去ったとのこと。


話題を変えて・・・・・・

作者 龍應台の名前の由来
龍應台の「台」は、台湾の台で、出生地を記念してつけられたという。
もともとの台湾人であるならば、わざわざ付けない。
作者と同世代の台湾人で、女性なら「麗台」「台麗」
男性なら「利台」「台利」と言う名の人がいる。
ほとんど1949年、中国の内戦を逃れて来た台湾の地で生まれた子供に、
記念として名命している。
作者は「人名と地名に刻まれた歴史の証」と明るい。
また、香港の映画スター・ジャッキー・チェーンの本名は「陳港生」。
戦乱が続く1947年、故郷を去り香港にたどり着いて生まれた男の子に「港生」と命名した。


この本は、台湾・香港で42万部を越えるベストセラーとなった。
中国では禁書だが「海賊版が売れに売れて、香港空港のトランジットや
台湾を訪れた中国人が買う土産の定番に」なっているそうだ。
by izumi_symphony | 2012-09-29 23:11 | 台湾関係書籍
先日のブログで紹介した本「奇怪ねー.・・・・」の
著者が、日本で出版した本です。
もちろん日本語で台北をきれいな写真と
彼女独特の言い回しで紹介しています。

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JTBパブリシング 1600円
私たちは、台湾で手に入れたので 675元でした。

著者青木由香さんは、台湾では有名らしく
良くテレビなどに出演しているらしい。

余談ですが・・・・
我が家ではTVは、日本のものしかみていません。
台湾に来て台湾のTVを見たことのある人は、
私たちが日本のテレビしか見ない所以を
ご理解いただけることでしょう。

この本は、実際台北で長く生活していた人が
台北を紹介しているので
とてもわかりやすく、具体的です。

私が台湾に来るときに買ってきた
有名な出版社のガイドブックは2冊ともNGです。

今は、インターネットがあるのですごく便利です。
日本のお店のように独自でホームページを開設しているところは、
まだ少ないのが現状ですが。

これから台北を旅行する予定の人は、
この本結構面白いと思います。
チョット高いけどね・・・・
by izumi_symphony | 2009-12-10 19:52 | 台湾関係書籍